F#読書会に向けて、F#書籍を紹介・洋書編2

昨日(F#読書会に向けて、F#書籍を紹介・洋書編1 - もりぐち!!!!)の続きです。

数値計算とか?

F# for Scientists

F# for Scientists

F#の応用書にあたるのでしょうかね?F#を用いた科学計算の本です。
2008年出版の本なので、コードの書きっぷりが少し古いのが気になりますが、中身はがっつりコンクリートな感じです。
私の個人的なバックグラウンドが数値解析系なので、個人的な興味から数値解析(Chap.4, 6)に期待していたのですが、
基本的な説明に終始してしまっていて、ちょっと肩すかしでした。
とはいえ、面白いコードも多く記載されています。
例えば、行列の転置をする関数では以下のように書かれているのですが(ちょっと修正)、

let rec transpose = function
| (_ :: _) :: _ as xss ->
  List.map List.head xss :: transpose (List.map List.tail xss)
| _ -> [];;

transpose [[1; 2; 3]; [4; 5; 6]; [7; 8; 9]];;
val it : int list list =
[[1; 4; 7]; [2; 5; 8]; [3; 6; 9]]

「行列をListで記述するか!?」というツッコミは置いておいて、関数型っぽくてなかなか面白いと思いました。

他の章では、GUI、ManagedDirectX、データベース、パーサー、Excel連携、MATLAB連携などの説明があり、
難しい話題を詰め込みすぎて消化不良になっている印象を受けました。
あと、最初の方の章にF#の文法などが説明されており、この本を必要とするクラスタのニーズとマッチしていない感じがします。
一つ一つの話題は面白いのですがね…。

関数型プログラミング

Real-World Functional Programming: With Examples in F# and C#

Real-World Functional Programming: With Examples in F# and C#

おっさん/おばさん表紙で有名なManningの本です。
C#/F#を用いた関数型プログラミングの解説書です
読破したわけではなく、好きなトピックをつまんで読んだ程度です。。
スタイルとしてはC#とF#とのソースコードの対比で説明されていたり、F#オンリーの章があったりと言った感じです。
本の中のソースコードは若干少なめで、解説がかなり多い、いかにもManningな書籍です。
じっくり読み込めばかなりの良書の予感がします。

ゲーム、XNAプログラミング

ebookのみでの販売のようです。
2011/08/16に発売したばかりの新刊です。
未読です。
あんまりゲームプログラミングに興味がないので、誰かレポして下さい。